2023年シーズンのオリックスバファローズのリーグ3連覇を記念して
オリックスの歴代ベストナインを考えてみました
- オリックス・ブレーブス(1989年~)
- オリックス・ブルーウェーブ(1991年~)
- オリックス・バファローズ(2005年~)
今回はこの3時代から選出したいと思います
阪急・近鉄のメンバーは外して、純粋なオリックスの流れから選出します
選出のルール
1.在籍年数5年以上の選手
2.キャリアハイのシーズンだけでなく、通算成績も意識する
3.全盛期の5シーズンの平均成績を計算して出す
4.能力は6項目でパワプロ風に表記する
90~95=S、80~85=A、70~75=B
60~65=C、50~55=D
40~45=E、30~35=F
K/9 | 9イニングでいくつ三振の奪うかを表す数値 |
BB/9 | 9イニングでいくつ四球を与えてしまったかを表す数値 |
WHIP | 1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値 |
ARM | 外野手の送球による得点換算を指標したもの |
UZR | 平均的な選手が守る場合に比べて、守備でどれだけの失点を防いだか |
WAR | 平均的な選手に比べて、1年間で何勝分に貢献したか表す数値 2.0でレギュラー 5.0でオールスター級 8.0でMVP級 |
こちらの記事では、阪急も含めた
オリックスバファローズ・歴代ベストナインを記事にしてみました
よければ併せて読んでみてください
オリックス・ベストオーダー
数字は全盛期5シーズンの平均成績
打順(DHあり)・平均成績のシーズン
1番(右) イチロー 【1994~1997、2000年】
2番(二) 福良 淳一 【1989、1991~1994年】
3番(中) 谷 佳知 【2000~2004年】
4番(指) 吉田 正尚 【2018~2022年】
5番(一) T-岡田 【2010、11、14、16、17年】
6番(左) 田口 壮 【1995、97、98、00、01年】
7番(三) 宗 佑磨 【2021~2022年】
8番(捕) 中嶋 聡 【1989~1992、1995年】
9番(遊) 安達 了一 【2013~2017年】
数字は全盛期5シーズンの平均成績
先発
1(右) 山本 由伸 【2019~2023年】
2(左) 金子 千尋 【2009~11、13、14年】
3(右) 星野 伸之 【1989、91~93、97年】
リリーフ
中継ぎ(右) 佐藤 達也 【2012~2016年】
中継ぎ(右) 岸田護 【2010~2013、2015年】
抑え(右) 平野 佳寿 【2010~2013、2016年】
監督は中嶋聡監督と悩みましたが
仰木彬監督を選びました
1995年に「がんばろうKOBE」を合言葉にオリックスとしては初のリーグ優勝
翌年には長嶋巨人を破って、日本一を達成
イチロー選手を見出して最初のオリックス黄金期を作り上げました
オリックスブルーウェーブと近鉄バファローズの合併で揉めている時に
病を押して監督に就任してくれた点も仰木監督の男気を感じています
1番(右)イチロー
所属 オリックス(1992~2000)、SEA(2001~2012)、NYY(2012~2014)、MIA(2015~2017)、SEA(2018~2019)
イチロー 年度別成績
1992~2000年(在籍期間9年)
イチロー オリックス・ベスト5シーズン平均成績
【1994~1997、2000年】
オリックスが世界に誇るプロ野球選手
イチロー選手の活躍で、オリックスという球団を知って
そこから球団のファンになった人も多いと思います
私もその一人です
ベスト5シーズンの平均打率が「.362」
オリックス時代の通算打率が「.353」
圧倒的な成績を走攻守で見せてくれました
一番の思い出は
1996年のグリーンスタジアム神戸で打った
リーグ優勝のサヨナラタイムリー
当時は子供だった私が、今でも思い出すと胸が熱くなるシーンの一つです
イチロー選手がメジャーリーグに移籍したことで
オリックスが長い暗黒期に突入したことからも
絶大な影響力がチームにあったことの証明です
オリックスのベストナインを選ぶ上で、絶対にハズすことの出来ない一人でしょう
ライト次点候補 藤井康雄、糸井嘉男(4年)、杉本裕太郎
2番(二)福良淳一
1985~1997年(在籍期間13年)
福良淳一 オリックス・ベスト5シーズン平均成績
【1989、1991~1994年】
最高の2番バッターですね
これはイチローが福良に対して発言したコメントです
イチローが塁に出て盗塁する時は
バットを「絶対に振らない」そうです
盗塁を活かすために、そうしているとのこと
「頭を使う野球」をするためには
一番 イチロー、二番 福良は最高のコンビでしょう
セカンド次点候補 大島公一、後藤光尊
3番(中)谷 佳知
97~06、14~15年(在籍期間12年)
谷佳知 オリックス・ベスト5シーズン平均成績
【1999、2001~2004年】
天才的な流し打ち
生え抜きの右打者としては、最高の打者の一人
打てるし、走れるし、守れる
イチロー・田口壮と共に当時のパ・リーグで
ナンバー1の外野トリオを結成しました
センター次点候補 本西厚博、坂口智隆、福田周平
4番(指)吉田正尚
所属 オリックス(2016~2022)、BOS(2023~2024)
吉田正尚 年度別成績
2016~2022年(在籍期間7年)
吉田正尚 オリックス・ベスト5シーズン平均成績
【2018~2022年】
二年連続首位打者のマッチョマン
打撃だけならイチローと双璧をなすくらいの数字を残しています
その打撃力で、2021年、2022年のリーグ連覇に貢献
ISOなどの純粋な長打力では、イチロー以上のパワーを発揮しました
DH次点候補 石嶺和彦、トロイ・ニール、タフィ・ローズ(3年)
5番(一)T-岡田
2006~2022年(在籍期間15年)
T-岡田 オリックス・ベスト5シーズン平均成績
【2010、2011、2014、2016、2017年】
生え抜きの和製大砲
2010年に22歳の若さで本塁打王を獲得
その後はやや低迷するが、2017年に7年ぶりに本塁打30本超えを果たしました
オリックスには長期間活躍した純粋な一塁手がいないので
本来は外野手(LF)ながら一塁手として選出
ファースト次点候補 ブーマー(3年)、藤井康雄、カブレラ(3年)
6番(左)田口壮
92~01、10~11年(在籍期間12年)
田口壮 オリックス・ベスト5シーズン平均成績
【1995、1997、1998、2000、2001年】
最強の外野陣を結成
1994~1996年は「田口・本西・イチロー」
1997~2000年は「田口・谷・イチロー」
この期間のオリックス外野トリオは鉄壁でした
ゴールデングラブ賞の受賞回数
- イチロー 17回(日米)
- 田口 壮 5回
- 谷 佳知 4回
- 本西 厚博 1回
歴代ならここに阪急の福本・簑田が入るんですから
外野陣の質は12球団でもNo.1だと思います
レフト次点候補 高橋智、村松有人
7番(三)宗佑磨
2016~2022年(在籍期間7年)
宗佑磨 オリックス・ベスト2シーズン平均成績
【2021~2022年】
強肩のアスリート型・三塁手
中嶋監督の最大の功労の一つは宗選手に再度三塁手にトライさせたことでしょう
2021年、2022年と連続でゴールデングラブ賞を受賞して
オリックスを代表する三塁手に成長しました
バッティング面は、まだまだ課題があると思いますが
生え抜きとして、松永浩美クラスに成長してもらいたいです
サード次点候補 松永浩美(4年)、バルディリス(4年)
8番(捕)中嶋聡
1987~1997年(在籍期間11年)
中嶋聡 オリックス・ベスト5シーズン平均成績
【1989~1992、1995年】
黄金期を作った名将
正直ベストナインの監督か捕手かで悩みました
強肩としても有名で、古田敦也は「強肩の捕手は?」という問いに
中嶋選手の名前を出すほどの鉄砲肩です
星野投手のスローカーブを素手で取って、それより速く返球した
というエピソードも好きなので、捕手として選ばせて頂きました
キャッチャー次点候補 日高剛、伊藤光、若月健矢
9番(遊)安達了一
2012~2022年(在籍期間11年)
安達了一 オリックス・ベスト5シーズン平均成績
【2013~2017年】
華麗な守備の名手
最も過小評価されている選手の一人だと思います
2013~2016年の期間で、ゴールデングラブ賞を獲得しているホークスの今宮よりも
安達選手の方が高いUZRの数値を残しています
2017年に西武に源田が入団したこともあり
ゴールデングラブ賞を獲得したことがない名手
というひと昔まえの西武・辻と福良選手のような関係性になってしまいました
2021年以降は二塁手としてもプレイ、守備の幅を披露しています
福良・安達の二遊間はゴールデングラブ賞を獲得していませんが
間違いなくオリックス史上最高の二遊間だと思い、選ばせて頂きました
ショート次点候補 小川博文、塩崎真、大引啓次、紅林弘太郎(4年)
先発(右)山本由伸
2017~2023年(在籍期間7年)
山本由伸 オリックス・ベスト5シーズン平均成績
【2019~2023年】
オリックス史上最高のエース
2023年もシーズンMVPを獲得すれば、3年連続はイチロー選手以来の快挙
沢村賞も獲得すれば、3年連続は金田正一以来の快挙
対象がレジェンドばかりで、すげぇ~
ブルーウェーブ時代の黄金期がイチローのチームなら
今のオリックスの黄金期は
山本由伸のチーム
そう言っても過言ではないと思います
先発の一番手、エースとして選出しました
先発次点候補 野田浩司
先発(右)金子千尋
2006~2018年(在籍期間13年)
金子千尋 オリックス・ベスト5シーズン平均成績
【2009~2011、2013、2014年】
2010年代のオリックスのエース
星野・山本が黄金期のエースなら
金子投手は暗黒期のエース
チームとして結果が出ない時にも、黙々と勝ち星を積み重ねていたイメージです
全盛期のピッチングは
- 四球が少なく
- 奪三振率が高く
- 200イニング以上投げれる
という理想のエース像を体現していました
先発次点候補 西勇輝
先発(左)星野伸之
1985~1999年(在籍期間15年)
星野伸之 オリックス・ベスト5シーズン平均成績
【1989、1991~1993、1997年】
真っ向勝負のスローカーブ
これは星野投手の唯一の書籍のタイトルです
これほど星野投手のピッチングスタイルを表している言葉もないと思います
清原和博も
星野さんのストレートは伊良部よりも速く感じた
というコメントを残しています
- 11年連続二桁勝利
- オリックス通算168勝
オリックスはメジャーへの挑戦を容認する傾向があるので
この記録を破る投手が出てこないかもしれません
(メジャーに行かなければ、山本由伸投手なら…)
先発次点候補 ディクソン
中継ぎ(右)佐藤達也
2012~2017年(在籍期間6年)
佐藤達也 オリックス・ベスト5シーズン平均成績
【2012~2016年】
先発登板が一度もない純潔なリリーフ投手
プロ生活はわずか6年間ですが、2013年~2014年の二年間は
絶対的な中継ぎエースとして、二年連続で最多ホールドを獲得しました
この二年間は
- 登板数 134
- 奪三振率 10.22
- 防御率 1.42
力強いストレートで、暗黒期のオリックスを支えてくれました
中継ぎ次点候補 野村貴仁、鈴木平
中継ぎ(右)岸田護
2006~2019年(在籍期間14年)
岸田護 オリックス・ベスト5シーズン平均成績
【2010~2013、2015年】
中継ぎ、抑えに大車輪の活躍
2010年のシーズン途中に抑えに抜擢され、翌年には33セーブで大活躍
2012年には平野投手と入れ替わりで、今度は中継ぎとして活躍しました
2015年くらいまでが全盛期で、どこで投げても一定の結果を残す
オリックスの暗黒時代を支えてくれた功労者の一人です
中継ぎ次点候補 山口和男、大久保勝信
抑え(右)平野佳寿
06~17、21~23年(在籍期間13年)
平野佳寿 オリックス・ベスト5シーズン平均成績
【2010~2013、2016年】
日米で活躍するリリーフ投手
2023年シーズンで39歳ですが、今なお抑え投手を務めているのが凄いです
先発投手から岡田監督の考えで、リリーフに転向
四球を出さずに高い奪三振率が取れる投手に大変身します
メジャーリーグから復帰後は、3連覇に貢献して
来年40代に入って、どんな投球を見せてくれるのか楽しみしかありません
抑え次点候補 平井正史、加藤大輔
まとめ
キャリアハイのシーズン成績
オリックス・ベストナインの評価と妄想
- 打撃力 C ★★
- 守備力 S ★★★★★
- 機動力 B ★★★
特性・最強の外野トリオ
上位打線は平均成績では3割打者が三人(イチロー・谷・吉田正)いて、申し分ないんですが
下位打線はやや打撃力には欠けています
平均成績で本塁打30以上の選手がいない点からも、長打力はやや弱いです
でも、外野守備は12球団でもトップレベル
内野も福良・安達の二遊間も魅力がありますし、三塁の宗はアスリート型として
ゴールデングラブ賞の常連になってもらいたいです
チャンスを確実にものにして
投手陣と守備で守り抜くスタイルが想像できます
キャリアハイのシーズン成績
オリックス・投手陣の評価と妄想
- 先発 A ★★★★
- リリーフ A ★★★★
1990年代のエースが星野、2010年代のエースが金子、2020年代のエースが山本
それぞれ個性の違う各年代のエースが揃いました
特に山本由伸は平成の大投手・ダルビッシュ有と双璧をなす
令和の大投手と読んでもいいほどの圧倒的な投球が続いています
リリーフ陣も平野は球団の歴史でもこれだけ長く活躍し続けている投手はいません
佐藤も活躍した期間は短いですが、全盛期の二年間は凄かったですし
岸田も中継ぎ、抑えと両面で結果を残した球団を代表する投手
リリーフ陣は三人とも奪三振率が高いのが強みです
仰木オリックスですら出来なかったリーグ三連覇を達成した
今のオリックスは球団史上最高の黄金時代だと思います
スター候補の若手も多く、数年後に歴代ベストナインを作ったら
何人か入れ替わっているかもしれません
オリックスバファローズ
リーグ3連覇おめでとうございます!
こちらでは平成・令和のプロ野球選手をランキングしてみました。併せて読んでみてください
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