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2024年のメジャーリーグも3月29日から本格的に開幕
大谷選手はじめ日本人選手たちの活躍も気になりますが
今回はアメリカンリーグ西地区の21世紀チーム別活躍度ランキングを作りました
MLB全30球団でア・リーグ西地区に属する5球団
- シアトル・マリナーズ
- アナハイム・エンゼルス
- テキサス・レンジャーズ
- オークランド・アスレチックス
- ヒューストン・アストロズ
野手と投手にわけて、独断と偏見で1位~5位にランキング
1位にした選手のみ、全盛期の平均成績や気になるシーズン成績をピックアップ
【ランキングの査定について】
- 5シーズンの平均成績を計算して査定の軸にする
- キャリアハイだと思われるシーズンもピックアップ
- あくまで独断と偏見なので、人によっては全然違う
- 能力を6項目でパワプロ風にアレンジする
90~95=S、80~85=A、70~75=B
60~65=C、50~55=D
40~45=E、30~35=F
野手セイバーメトリクス
BB% | 打席に占める四球の割合。13%を超えると優秀 |
K% | 打席に占める三振の割合 ひと桁だと三振が少ない打者。20%を超えると三振が多い打者 |
wRC+ | 打者が打席で生み出した得点の傑出度 150の打者は平均的な打者より50%多く得点を生み出している 140:非常に良い 160:すばらしい 180:トップレベル |
ARM | 外野手の送球による得点換算を指標したもの |
UZR | 平均的な選手が守る場合に比べて、守備でどれだけの失点を防いだか 0:平均 10:優秀 15:ゴールドグラブ賞級 |
rWAR | 平均的な選手に比べて、1年間で何勝分に貢献したか表す数値 2.0でレギュラー 5.0でオールスター級 8.0でMVP級 |
投手セイバーメトリクス
HR/9 | 9イニングあたりの被本塁打数。1試合(27個のアウト)の間に何本のHRを打たれるかを表す |
K/9 | 9イニングでいくつ三振の奪うかを表す数値 |
BB/9 | 9イニングでいくつ四球を与えてしまったかを表す数値 |
K/BB | 奪三振と与四球の比率で、1四球を与えるまでにいくつ三振を取れるかの指標 運に左右されない安定感を表す数字。3.50以上で優秀 |
WHIP | 1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値 |
rWAR | 平均的な選手に比べて、1年間で何勝分に貢献したか表す数値 2.0でレギュラー 5.0でオールスター級 8.0でMVP級 |
シアトル・マリナーズ
21世紀・成績
ワールドシリーズ優勝 0回
リーグ優勝 0回
地区優勝 1回 2001
ワイルドカード 1回 2022
【マリナーズ・選手ランキング】
殿堂入りが予想されるイチロー、生え抜きの三塁手カイル・シーガー、マリナーズの希望フリオ・ロドリゲスなどを選出
投手はMLBでも全盛期はトップレベルの先発だったフェリックス・ヘルナンデス、40歳すぎても20勝投手になったジェイミー・モイヤー、無事これ名馬で投げ続けたアーサーローズなどを選出
イチロー(2001~12、2018~19)
所属 SEA(2001~2012)、NYY(2012~2014)、MIA(2015~2017)、SEA(2018~2019)
イチロー 年度別成績
2001~12、2018~19(在籍14年)
イチロー SEA・ベスト5シーズン平均成績
【2001、04、06、07、09年】
21世紀最高のバットコントロールを誇っていた選手
セイバーメトリクスが発展したおかげで、同時期のどのマリナーズの選手より高いWAR(勝利貢献度)を記録しています
【イチロー・球団記録】
- 安打 2542(1位)
- 打率 .321(1位)
- 三塁打 79(1位)
- 盗塁 438(1位)
- 試合 1861(2位)
- 得点 1181(2位)
在籍14年間で
21世紀球団最高の通算rWAR56.4を記録
21世紀マリナーズの野手ランキング1位はイチロー選手で間違いないでしょう
【ピックアップシーズン】2004年
MLB年間最多安打「262」を記録したシーズン
月間50安打以上を3回、月間打率4割以上が4回と後半は打ちに打ちまくりました
シーズン後半81試合・打率.425
敬遠数もリーグ1位(19)を記録したことからも、イチロー選手がいかに恐れられていたかが分かります
打つだけではなく、肩(ARM)や守備(UZR)の数値からも走攻守すべてで大活躍したシーズンでした。UZRではアメリカンリーグ1位の「20.4」を記録
rWARでもリーグ1位の「9.2」
これはシーズンMVPを取ったゲレーロ(5.6)より上です。セイバーメトリクスの考えが当時にあれば、二度目のMVPを獲得していたかもしれません
F.ヘルナンデス(2005~2019)
所属 シアトル・マリナーズ(2005~2019)
F.ヘルナンデス 年度別成績
2005~2019(在籍15年)
F.ヘルナンデス SEA・ベスト5シーズン平均成績
【2009、2010、2012~2014年】
21世紀のマリナーズのエースはフェリックス・ヘルナンデス以外は考えられません
10年連続で190イニング以上投げて、高い奪三振率を誇り、コントロールもある程度良い
理想の先発投手でした
【ヘルナンデス・球団記録】
- 勝ち星 169(1位)
- 奪三振 2524(1位)
- 防御率 3.42(2位)
- 登板 419(2位)
マリナーズではなく、ヤンキースやドジャースなど強い球団で投げていれば、200勝していたかも
【ピックアップシーズン】2010年
サイヤング賞を獲得した先発投手としては、勝ち星が少ないが他の数字は好成績を記録
勝利貢献度(rWAR)でも投手リーグ1位
この頃のマリナーズは暗黒期で、一番打者・イチロー、エース・ヘルナンデスを擁しても、2010年も地区最下位でした
のちにマリナーズに入ってくるロビンソン・カノやネルソン・クルーズが、この時期にいればもっと勝てるチームになっていたかもしれません
ロサンゼルス・エンゼルス
21世紀・成績
ワールドシリーズ優勝 1回 2002
リーグ優勝 1回 2002
地区優勝 6回 2004・2005・2007・2008・2009・2014
ワイルドカード 1回 2002
【エンゼルス・選手ランキング】
2010年代最強の野手マイク・トラウト、奇跡の二刀流・大谷翔平、球団の最多安打記録(2368)のギャレット・アンダーソンなどを選出
投手は年間最多セーブのフランシスコ・ロドリゲス、球団2位・150勝のジェレッド・ウィーバー、ラバーアームと呼ばれたスコット・シールズなどを選出
マイク・トラウト(2011~2024)
所属 ロサンゼルス・エンゼルス(2011~2024)
マイク・トラウト 年度別成績
2011~2023(在籍13年)
マイク・トラウト LAA・ベスト5シーズン平均成績
【2012、2013、2015、2016、2018】
2010年代(2010~19)メジャーリーグ・No.1プレイヤーを選ぶならトラウト以外は有り得ないと思います
肩はやや弱いですが、セイバーメトリクスの申し子のような成績です
【トラウト・球団記録】
- 得点 1101(1位)
- 本塁打 368(1位)
- 盗塁 206(2位)
- 安打 1624(3位)
- 打率 .301(3位)
- 打点 940(3位)
毎年のようにWAR(勝利貢献度)で「10」近い数字を残して、近代メジャーリーグの象徴となりました
瞬間風速は大谷翔平も凄いですが、エンゼルスの1位は通算ではトラウトを選びました
【ピックアップシーズン】2018年
トラウトはどのシーズンがキャリアハイか選ぶのが難しい💦
新人王の2012年も衝撃的でしたし、2019年は45本塁打でOPSも1位でしたが、個人的には2018年をピックアップ
強打者の数値・wRC+(188)でリーグ1位、四球率でも20%を超えてリーグ1位
盗塁もできて、この年は肩(ARM)もマイナスではなく1.4を記録
もっともトラウトらしい成績でしたが、エンゼルスは地区4位とトラウトの勝利貢献度を活かすことが出来ませんでした
F.ロドリゲス(2002~2008)
所属 ANA・LAA(2002~2008)、NYM(2009~2011)、MIL(2011~2013)、BAL(2013)、MIL(2014~2015)、DET(2016~2017)
F.ロドリゲス 年度別成績
2002~2008(在籍7年)
F.ロドリゲス LAA・ベスト5シーズン平均成績
【2004~2008年】
高い奪三振率と荒れ球を武器に歴代4位の
通算437セーブを記録
ロドリゲスが抑えを務めていた2005、2007、2008年はエンゼルスも地区優勝
エンゼルスがもっとも強かった時代の守護神です
【F.ロドリゲス・球団記録】
- セーブ 208(2位)
- 登板 408(4位)
通算奪三振率「10.53」は同時期のリリーフではトップレベルです
マリアーノ・リベラ「8.22」、トレバー・ホフマン「9.36」、ビリー・ワグナー「11.92」、ジョー・ネイサン「9.51」、ジョナサン・パペルボン「10.02」
【ピックアップシーズン】2008年
年間最多セーブ「62」を記録したシーズン
もの凄いペースでセーブを重ねていき、7月20日には40セーブに到達
抑えがパーシバルで、ロドリゲスが中継ぎだった2004年もベストシーズンの一つに挙げられます
テキサス・レンジャーズ
21世紀・成績
ワールドシリーズ優勝 1回 2023
リーグ優勝 3回 2010・2011・2023
地区優勝 4回 2010・2011・2015・2016
ワイルドカード 2回 2012・2023
【レンジャーズ・選手ランキング】
2000年代の球団スターのマイケル・ヤング、アメリカ野球殿堂入りを果たしたエイドリアン・ベルトレ、30本塁打30盗塁を2回達成したイアン・キンズラーなどを選出
投手は日米200勝目前のダルビッシュ有、1990年代・2000年代とエースとして活躍したケニー・ロジャース、日本野球から逆輸入で2015年には17勝したコルビー・ルイスなどを選出
マイケル・ヤング(2000~2012)
所属 TEX(2000~2012)、PHI(2013)、LAD(2013)
マイケル・ヤング 年度別成績
2000~2012(在籍13年)
マイケル・ヤング TEX・ベスト5シーズン平均成績
【2005~2009年】
遊撃手として活躍した期間は、2004~2008年の5シーズン
それ以降は三塁や一塁を守りましたが、守備の数値(UZR)は壊滅的
その分、打撃は2000年代(2000~2009)を代表する好打者。通算打率「.300」で、20本塁打以上も4回、通算441二塁打と打撃特化の遊撃手でした
【M.ヤング・球団記録】
- 試合 1823(1位)
- 安打 2230(1位)
- 二塁打 415(1位)
- 打率 .301(3位)
2016年にテキサス・レンジャーズの球団殿堂入り、2019年には背番号「10」が永久欠番に指定されました
同時期に活躍したデレク・ジーター(NYY)に比べるとやや通算成績は劣りますが、21世紀レンジャーズのナンバーワン野手はマイケル・ヤング以外は考えられません
【ピックアップシーズン】2005年
初の首位打者を獲得したシーズン
ライバルのイチローがやや不調のシーズン(打率.303・安打206)だったので、最多安打も達成しました
反面、守備指標のUZR「ー23.2」はすべてのポジションでの最下位。結果的には勝利貢献度のrWARが「3.2」と伸び悩んでいます
イチローは不調のシーズンでもrWAR「3.9」を記録。打撃が伸びなくても走塁や守備でチームに貢献していることが分かります
ダルビッシュ有(2012~2017)
所属 TEX(2012~2017)、LAD(2017)、CHC(2018~2020)、SD(2021~2024)
ダルビッシュ有 年度別成績
2012~2017(在籍5年半)
【ピックアップシーズン】2013年
日本人2人目の最多奪三振を獲得したシーズン
サイヤング賞の投票でも次点になり、奪三振は2位のマックス・シャーザー(DET)に37個の大差をつけて「277」で野茂英雄以来の個人タイトルを獲得
【ダルビッシュ・球団記録】
- シーズン奪三振率 11.89(1位)
- シーズン奪三振 277(2位)
ダルビッシュ有は年々制球力も改善されていき、2020年に短縮シーズン(60試合)とはいえ
奪三振率「11.01」、四球率「1.66」という安定感抜群の数値で、日本人初の最多勝(8勝)を獲得
fWARでもナ・リーグ先発投手1位の「2.9」を記録しました
オークランド・アスレチックス
21世紀・成績
ワールドシリーズ優勝 0回
リーグ優勝 0回
地区優勝 6回 2002・2003・2006・2012・2013・2020
ワイルドカード 4回 2001・2014・2018・2019
ゴールドグラブ賞6度のエリック・チャベス、2002年のシーズンMVPミゲル・テハダ、一番打者として活躍したココ・クリスプなどを選出
投手は2000年代の先発三本柱ティム・ハドソン、バリー・ジト、マーク・マルダーを選出
エリック・チャベス(1998~2010)
所属 OAK(1998~2010)、NYY(2011~2012)、ARI(2013~2014)
エリック・チャベス 年度別成績
1998~2010(在籍13年)
エリック・チャベス OAK・ベスト5シーズン平均成績
【2001~2005年】
2000年代アスレチックスを支えた三塁手
6年連続でゴールドグラブ賞を獲得
毎年30本近いホームランを打ち、守備面でも高い数値を記録
2004年には契約にシビアなアスレチックスが、6年6600万ドルの複数年契約をしたことからもチャベスが球団に高く評価されていたからでしょう
ただ、ケガの影響もあり30代に入ると成績が急降下。通算成績を伸ばすことは出来ませんでした
【ピックアップシーズン】2001年
初の30本塁打、100打点超えを果たしたシーズン
入れ替わりの激しいチームで、10年近くに渡りレギュラーとして活躍
9月以降は打率.379、10本塁打とチームのポストシーズン進出に貢献。初のゴールドグラブ賞も獲得したこのシーズンがチャベスのキャリアハイでしょう
ティム・ハドソン(1999~2004)
所属 OAK(1999~2004)、ATL(2005~2013)、SF(2014~2015)
ティム・ハドソン 年度別成績
1999~2004(在籍6年)
ティム・ハドソン OAK・ベスト5シーズン平均成績
【2000~2004年】
マネーボール全盛のアスレチックスのエース
毎年のように15近い勝ち星を重ねて、220イニングを投げる。アトランタ・ブレーブスでもエースとして活躍
【アスレチックス三本柱・通算勝ち星】
- ティム・ハドソン(222勝)
- バリー・ジト(165勝)
- マーク・マルダー(103勝)
三人の中で最も多くの勝ち星を上げた2000年代を代表する先発投手
低めに投球する力が高く、イチローがメジャーリーグで最初に対戦した投手
【ピックアップシーズン】2003年
キャリア最高の防御率「2.70」、投球回「240」を記録したシーズン
低めに球を集めてゴロで打ち取る、典型的なグラウンドボールピッチャー。決め球シンカーで多くの打者が凡打に打ち取りました
勝利貢献度(rWAR)も「7.4」と先発投手でリーグ3位を記録
ヒューストン・アストロズ
21世紀・成績
ワールドシリーズ優勝 2回 2017・2022
リーグ優勝 5回 2005・2017・2019・2021・2022
地区優勝 7回 2001・2017・2018・2019・2021・2022・2023
ワイルドカード 4回 2004・2005・2015・2020
※ 2013年からア・リーグ西地区へ移動
首位打者3回のホセ・アルトゥーベ、通算366本塁打のランス・バーグマン、アメリカ野球殿堂入りのクレイグ・ビジオなどを選出
投手は2000年代エースのロイ・オズワルト、サイ・ヤング賞3度のジャスティン・バーランダー、左の抑えビリー・ワグナーなどを選出
ホセ・アルトゥーベ(2011~2024)
所属 ヒューストン・アストロズ(2011~2024)
ホセ・アルトゥーベ 年度別成績
2011~2023(在籍13年)
ホセ・アルトゥーベ HOU・ベスト5シーズン平均成績
【2014~2018】
近年アストロズほど成功を収めた球団はないでしょう。ただ、サイン盗みの一見があり疑問を感じている人も今だ多いと思います
そんな近年のアストロズの象徴的な存在がホセ・アルトゥーベ
【アルトゥーベ・球団記録】
- 打率 .307(1位)
- 得点 1062(3位)
- 安打 2047(3位)
- 二塁打 400(3位)
- 盗塁 293(3位)
首位打者3回の安定した打撃、長打もある程度打てて、盗塁もできる、守備指標以外は常に高い数字を残しています
【ピックアップシーズン】2017年
ワールドシリーズ優勝と初のシーズンMVPを獲得したシーズン
MVPはジャッジ(NYY)のもの?
新人で驚異の成績を残したアーロン・ジャッジ(52本塁打・rWAR 8.0)を抑えてのMVP
アストロズのサイン盗みが発覚したときには「MVPをジャッジに返せ!」という声も起きました
この件はアルトゥーベが引退した後にアメリカ野球殿堂入りのときにも問題になるかもしれません
ただ数字上は文句のつけようのない成績なので、1位に選出させて頂きました
ロイ・オズワルト(2001~2010)
所属 HOU(2001~2010)、PHI(2010~2011)、TEX(2012)、COL(2013)
ロイ・オズワルト 年度別成績
2001~2010(在籍9年半)
ロイ・オズワルト HOU・ベスト5シーズン平均成績
【2004~2008】
2000年代(2000~2009)ロイ・ハラデーと並んでもっとも安定していた先発右腕
04、05年二年続けて20勝をマーク。これだけ安定した成績を毎年残していたのに、サイ・ヤング賞は獲得なし(ハラデーは03、10年と二度獲得)
【オズワルト・球団記録】
- 勝ち星 143(2位)
- 奪三振 1593(2位)
- 投球回 1932.1(3位)
奪三振率こそそこまで高くないですが、100マイル近いストレートに抜群の制球力を武器にアストロズのエースとして君臨し続けました
【ピックアップシーズン】2005年
二年連続の20勝を達成したシーズン
この年のアストロズのローテーションは
- ロイ・オズワルトが20勝・防2.94
- ロジャー・クレメンスが13勝・防1.87
- アンディ・ペティットが17勝・防2.39
豪華な三本柱で、ワイルドカードからワールドシリーズに進出(優勝はホワイトソックス)
メジャーリーグでは小柄な部類ですが「柔よく剛を制す」ような投手でした
まとめ
こちらの記事では
- 2024年プロ野球・個人タイトル予想
をしています。よければ併せて読んでみて下さい
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