2023年シーズンのメジャーリーグも前半戦が終了
日本時間 7月12日(水) 9:00~
オールスターゲームが始まります
日本人では大谷翔平選手が3年連続で出場
活躍が期待されています
今回はシーズン前半の日本人メジャーリーガーの活躍度をチェックしたいと思います
今シーズン、メジャーで戦っている日本人
WBCの活躍から、ヌートバー選手も入れてみました
活躍度は「S・A・B・C・D・E」の六段階で評価
K/9 | 9イニングでいくつ三振の奪うかを表す数値 |
BB/9 | 9イニングでいくつ四球を与えてしまったかを表す数値 |
WHIP | 1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値 |
UZR | 平均的な選手が守る場合に比べて、守備でどれだけの失点を防いだか |
rWAR | 平均的な選手に比べて、1年間で何勝分に貢献したか表す数値 2.0でレギュラー 5.0でオールスター級 8.0でMVP級 |
大谷 翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)
登板 | 勝 | 負 | S | 投球回 |
17 | 7 | 4 | 0 | 100.1 |
K/9 | BB/9 | 防御率 | WHIP | rWAR |
11.84 | 3.86 | 3.32 | 1.10 | 2.5 |
試合 | 安打 | 打率 | 本 | 打点 |
89 | 103 | .302 | 32 | 71 |
盗塁 | 出塁率 | OPS | UZR | rWAR |
11 | .387 | 1.050 | ー | 4.0 |
投打合算のrWARは「6.5」
fWARの方でも「6.0」でこちらも1位
大谷選手がメジャー前半で最も勝利に貢献した選手
シーズン全体ではWARが10.0を超えそうな、記録的なシーズンになるかもしれません
日本人初のホームラン王
これが現実味を帯びてきました
ライバルである、アーロンジャッジがケガしたのも追い風になって
歴史的な瞬間を秋に見れることになるかも
「BB/9」からも、やや制球力に改善点はあるかもしれませんが、あえてケチをつけるならレベルです
文句なしで、メジャーリーグ前半戦のMVPでしょう
ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)
登板 | 勝 | 負 | S | 投球回 |
15 | 5 | 6 | 0 | 85.0 |
K/9 | BB/9 | 防御率 | WHIP | rWAR |
9.42 | 2.96 | 4.87 | 1.27 | 0.1 |
6月には野茂英雄さん以来の
しかし、全体を通してはイマイチ波に乗り切れない感じ
WBCの時から調子はよくなかったですが、そのまま修正が出来ずにいるのでしょうか?
ダルビッシュ投手も今年で37歳。少し衰えもあるのか?
後半戦の復活に期待!
私個人は平成ナンバーワン投手は「ダルビッシュ有」だと思っています
こんな成績で終わる投手では、ないはずです
日米通算200勝もかかっていますし、後半戦の活躍を期待しております
ローテーションは守っていますが、ダルビッシュ投手クラスなら
あえて厳しいチェックにしてみました
吉田 正尚(ボストン・レッドソックス)
試合 | 安打 | 打率 | 本 | 打点 |
77 | 93 | .313 | 9 | 43 |
盗塁 | 出塁率 | OPS | UZR | rWAR |
5 | .381 | .862 | ー0.9 | 1.4 |
イチロー以来の「新人での首位打者」が期待される活躍
野手は投手に比べて、メジャーでは苦戦する傾向があり
吉田の移籍を疑問視する声もあったが、見事にそれを跳ね返しました
狙え首位打者
ア・リーグの打率1位が「.320」なので、可能性はあると思います
シーズン終盤、もしかしたら三冠王を狙う
こんな妄想もしてしまいます
日本人同士のタイトル争いは熱いですね
オリックスは「イチロー・田口壮」とメジャーで、結果を残した野手が多いので
吉田選手も、二人に続いていくことを願います
守備・走塁での貢献度は低いので
高い打率をキープすることがメジャーで生き残っていく上では必須かな~
鈴木 誠也(シカゴ・カブス)
試合 | 安打 | 打率 | 本 | 打点 |
70 | 66 | .258 | 6 | 26 |
盗塁 | 出塁率 | OPS | UZR | rWAR |
1 | .344 | .738 | ー2.1 | 0.4 |
メジャー1年目は「打率.262 本14 OPS.770」
日本時代と比べるとあれですが、これ野手としては悪くないんですよ
成功した野手の比較対象「イチロー・松井秀喜」が、日本人野手の中では別格すぎるだけで
1年目としては、十分及第点だったと思います
二年目は苦戦中
ただ、鈴木誠也選手のポテンシャルを考えると
2年目は、もっと成績を上げてくることを期待していました
セイバーメトリクスでも、走塁・守備とも数値が下がっている点は気になります
日本のマイク・トラウトが、どこまで成績を上げていくことが出来るのか注目
少し厳しい査定かもしれませんが、鈴木選手なら
これくらいは期待していい選手
千賀 滉大(ニューヨーク・メッツ)
登板 | 勝 | 負 | S | 投球回 |
16 | 7 | 5 | 0 | 89.2 |
K/9 | BB/9 | 防御率 | WHIP | rWAR |
11.34 | 4.72 | 3.31 | 1.28 | 1.7 |
落差の大きい「お化けフォーク」を武器に、メジャーでもトップレベルの奪三振率
ただ、バーランダーやシャーザーを要するメッツ先発陣は全体的に低迷
後半戦はより、千賀投手にかかる期待は大きくなるでしょう
後半戦はエース級の活躍
メッツの2大巨頭が高齢化しているので、千賀投手にはエースの座を奪う投球を
「BB/9」の数字をもう少し下げることが出来れば、もっと勝ち星もついてくるはず
メッツ打線の粗さは、もう個性なので仕方ない
今シーズンのナ・リーグ新人王争いはハイレベルなので
新人王は少し厳しいかもしれません
菊池 雄星(トロント・ブルージェイズ)
登板 | 勝 | 負 | S | 投球回 |
18 | 7 | 3 | 0 | 93.1 |
K/9 | BB/9 | 防御率 | WHIP | rWAR |
9.26 | 2.60 | 4.24 | 1.29 | 0.5 |
メジャーで、ベストシーズンと言っていい活躍
BB/9も昨シーズンの「5.19」から「2.68」に改善
余計な四球が減ったことが、結果に繋がっていると思われます
初の二桁勝利
一年通してローテーションを守っていけば
最終的には13~14くらいまで勝ち星は伸びそう
メジャー5年目で結果を残し始めて、苦労が報われて良かったです
すぐ日本球界に復帰するよりも、ガムシャラにメジャーにこだわる選手の方が、個人的にも好感が持てます
前田 健太(ミネソタ・ツインズ)
登板 | 勝 | 負 | S | 投球回 |
7 | 2 | 5 | 0 | 33.0 |
K/9 | BB/9 | 防御率 | WHIP | rWAR |
9.55 | 2.18 | 5.18 | 1.27 | ー0.1 |
2021年9月にトミージョン手術を受けて、昨シーズンは全休
並々ならぬ思いで、今シーズンを迎えたマエケン
4月は4連敗して、右上腕部の張りが出て、しばらく休んでいましたが
見事に6月タイガース戦で復活の勝利!
ストレートの球速が戻る
タイガース戦のストレートの球速が手術前に戻ったという記事もあったので
後半戦はマエケンらしい投球が戻ってくると期待しています
まだまだメジャーで二桁勝てる力はある
ツインズの躍進に貢献して欲しいです
藤浪 晋太郎(オークランド・アスレチックス)
登板 | 勝 | 負 | S | 投球回 |
30 | 5 | 7 | 0 | 44.1 |
K/9 | BB/9 | 防御率 | WHIP | rWAR |
9.54 | 6.09 | 9.14 | 1.78 | ー2.0 |
160キロのストレートに、高い奪三振率
これが藤浪投手のいい点
悪い点は「投げてみないとわからない調子」「バグを起こす制球力」
とはいえ、この防御率では後半戦もメジャーに残るのは厳しい
アスレチックスが歴史的に負けているので、結果としては藤浪投手がメジャーに残る要因になっているのかも
なんとかリリーフで結果を残しつつ、先発のチャンスをつかんで欲しい
ある意味、どの日本人の初年度よりもインパクトがある成績になりそう
ラーズ・ヌートバー(セントルイス・カージナルス)
試合 | 安打 | 打率 | 本 | 打点 |
59 | 56 | .260 | 5 | 25 |
盗塁 | 出塁率 | OPS | UZR | rWAR |
5 | .361 | .743 | 1.2 | 1.3 |
日本代表のWBC優勝に貢献してくれた「たっちゃん」
走塁・肩・守備範囲でも、活躍できるプレイヤー
レギュラー定着を狙う
カージナルスでは、まだ不動のレギュラーではないので
是非ともライト・センターのポジションを取って欲しいです
これからも応援し続けたい選手
後半戦は怪我せずに、健康体で挑めれば
高い四球率「13.8%」を活かして、ポジション奪取できるはず
まとめ
日本人メジャーリーガーの前半戦・活躍度
大谷翔平選手一人だけ、別次元に突入している感じです
最近は大谷選手の活躍のせいで、野球を長く見ている人ほど、彼の活躍が理解不能になっているかもしれません
こんな漫画でもありえない可能性を感じさせてくれる
大谷選手をリアルタイムで見れることに感謝
日本人メジャーリーガーたちの後半戦の活躍を見守りたいと思います
メジャーリーグ全体では
マーリンズのルイス・アラエス選手が
そこにも注目しています
※ 7月9日時点では打率.388
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