メジャーリーグ2025・ポジション別プレーヤーランキング/DH・捕手・外野手・UT

MLB

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MLB・2025年シーズンに向けてポジション別に選手をランキング

今回の記事では

  • 指名打者(DH)1位~3位
  • 捕手(C)1位~3位
  • 外野手(OF)1位~5位
  • ユーティリティー(UT)1位

計4ポジションの選手たちを独断と偏見でランキング

野手の指標

OPS出塁率+長打率で算出する、総合的な打力を示す指標
.900:優秀 .950:非常に優秀 1.000:歴代レベル
BB%打席に占める四球の割合。13%を超えると優秀
K%打席に占める三振の割合。ひと桁だと三振が少ない打者。20%を超えると三振が多い打者
ISO打者の純粋な長打力を表す指標。長打率ー打率
.200:優秀 .250:非常に優秀 .300:歴代レベル
wRC+1打席あたりに生み出した得点を表す指標。100を平均的な打者とし、140なら1.4倍の得点生産性を意味する
140:優秀 160:非常に優秀 180:歴代レベル
UZR各ポジションの平均と比較し、防いだ失点を示す
10:優秀 15:ゴールドグラブ賞級
WAR平均的な選手に比べて、どれだけ多くチームの勝利に貢献したか表す数値
5.0:オールスター級 8.0MVP級



指名打者1位は…

指名打者1位 大谷翔平

LA・ドジャース #17 193cm/95kg

通算fWAR 40.6 通算rWAR 43.8

所属 日本ハム(2013-2017)、LAA(2018-2023)、LAD(2024-)

【通算タイトル】

シーズンMVP 3回(2021、2023、2024)

本塁打王 2回(2023、2024)

打点王 1回(2024)

新人王(2018)

シルバースラッガー賞 3回(2021、2023、2024)

エドガー・マルティネス賞 4回(2021-2024)

ハンク・アーロン賞 2回(2023、2024)

大谷翔平・年度別成績(野手)

言わずとして知れた現役最高のメジャーリーガー。MLB史上初の「50-50」「指名打者で初のシーズンMVP」「DH歴代最高のWARを記録」

明らかに打ってる打球の質が他の打者とは違いすぎます。2024年の平均打球速度154.2km/hはMLB全体で2位(A.ジャッジの154.8km/hが1位)

野手に専念した途端にイチロー氏の持つ日本人シーズン56盗塁を塗り替える59盗塁(成功率93.6%)を記録。54-59が凄すぎて日本人初のトリプルスリーがあまり騒がれていません

2025年シーズンも野手では3年連続ホームラン王、初の三冠王も期待されています

大谷翔平・年度別成績(投手)

やはり気になるのは二刀流の復活なるか?ロバーツ監督の発言から先発投手としての復帰は5月になるみたいです

パワーピッチャーとして160キロのストレートや高い奪三振率など、状態が戻っているのか。本人も今後5年以上はケガを繰り返さずにマウンドに上がりたいと発言しており、次の手術があったときは二刀流封印の可能性もあります

我々は野球の神様のとんでもない贈り物を見ているのかもしれません

1998~2000年ヤンキース以来のワールドシリーズ連覇は二刀流復活にかかっているでしょう

大谷選手への2025年期待は

二刀流の合算WAR10.0以上



指名打者2位は…

指名打者2位 マーセル・オズナ

ATL・ブレーブス #20 185cm/102kg

通算fWAR 29.6 通算rWAR 27.7

所属 MIA(2013-2017)、STL(2018-2019)、ATL(2020-)

【通算タイトル】

本塁打王 1回(2020)

打点王 1回(2020)

シルバースラッガー賞 2回(2017、2020)

ゴールドグラブ賞 1回(2017)

エドガー・マルティネス賞 1回(2020)

M.オズナ・年度別成績

前半から大谷と三冠王を争うほどの好成績。8月21日時点では打率1位、本塁打2位、打点1位と三冠王の可能性を残していたが、9月に急ブレーキ

対照的に大谷は9月19日のマーリンズ戦で6打数6安打3本塁打10打点2盗塁で一気に「50-50」を達成し、打点王でもオズナを突き放しました

とはいえ指名打者として「3割・30本塁打・100打点」を達成。指名打者でこれをクリアしたのは大谷とオズナのみ

安定した打撃力からも指名打者部門の2位に選出

M.オズナへの2025年期待は

2年連続の3割・30本・100打点



指名打者3位は…

指名打者3位 ブレント・ルッカー

OAK・アスレチックス #25 193cm/102kg

通算fWAR 6.7 通算rWAR 6.8

所属 MIN(2020-2021)、SD(2022)、KC(2022)、OAK(2023-)

【通算タイトル】

シルバースラッガー賞 1回(2024)

B.ルッカ―・年度別成績

打率.308、35本塁打のアルバレス(HOU)と迷いましたが、今回は30歳手前にして打撃が開眼したルッカ―を3位に選出

得点圏では打率.338、12本塁打と勝負強さを発揮。112打点はリーグ3位と低迷するチームの中で孤軍奮闘の活躍でした

2022年シーズンまではルッカーはマイナーとメジャーを行ったり来たりするレベルの選手でしたが、2023年ウェーバーで拾われたアスレチックスに移籍して流れが変わります

2024年も5月12日までに10本塁打でスタートダッシュに成功。打率も3割近くとシーズントータルで安定した成績を残しました

ルッカーへの2025年期待は

40本塁打・120打点



捕手1位は…

捕手1位 ウィリアム・コントレラス

MIL・ブルワーズ #24 180cm/98kg

通算fWAR 13.1 通算rWAR 11.4

所属 ATL(2020-2022)、MIL(2023-)

【通算タイトル】

シルバースラッガー賞 2回(2023、2024)

W.コントレラス・年度別成績

ブルワーズ移籍後に持ち前の打撃力に加えフレーミング技術にも磨きがかかってきた現役No.1捕手

兄のウィルソンもカージナルスで活躍する現役の捕手。兄弟で捕手として活躍する点はかつてのモリーナ三兄弟を彷彿とさせます

27歳で迎える2025年シーズンはキャリハイの成績を残すかもしれません

あえて弱点を上げるとすれば、やや盗塁阻止率が低いこと。この辺は投手陣のクイックの技術も関係してくるのでコントレラス一人の問題ではないかもしれませんが

W.コントレラスへの2025年期待は

3割・30本・100打点



捕手2位は…

捕手2位 アドリー・ラッチマン

BAL・オリオールズ #35 188cm/104kg

通算fWAR 13.3 通算rWAR 13.1

所属 ボルチモア・オリオールズ(2022-)

【通算タイトル】

シルバースラッガー賞 1回(2023)

ラッチマン・年度別成績

2019年ドラフト全体1位で入団したオリオールズのスター選手を2位に選出

同世代のW.コントレラスと共に今後数年間はメジャーリーグを引っ張っていく捕手なのは間違いありません。ただ2024年シーズンはやや成績が伸び悩んだ印象

積極的なスイングをするようになり、シーズン当初は打率3割を超えていて好調をキープしていましたが、トータルでは積極性がアダになりました

四球率が13.4%から9.1%に低下。OPSも.100も低下してしまいラッチマンとしてはやや物足りない打撃成績。守備面の数値も過去2シーズンよりも悪化してしまいました

27歳で迎えるシーズンはより高いレベルでの数字が求められそうです。とはいえラッチマンの存在がなければ、ア・リーグ東地区でオリオールズがヤンキースと優勝争いをすることはありえないと思います

ラッチマンへの2025年期待は

SS賞とGG賞の同時受賞



捕手3位は…

捕手3位 カル・ローリー

SEA・マリナーズ #29 191cm/107kg

通算fWAR 13.9 通算rWAR 11.3

所属 シアトル・マリナーズ(2021-)

【通算タイトル】

ゴールドグラブ賞 1回(2024)

ローリー・年度別成績

ミート力は低いが捕手では現役最強のパワーを持つ攻撃型の捕手。2022-2024年の3シーズンで91本塁打をマーク。これはメジャー全体で捕手最多

デビューから4シーズンで計93本塁打はマイク・ピアザの記録を塗り替えてメジャー新記録

このタイプの選手は守備面ではマイナスのイメージがありますが、ローリーは強打だけではなくフレーミング技術も高く、FRM12.9はリーグ1位(全体ではベイリーの23.7がトップ)

ア・リーグ最多の1122イニング捕手でプレーしており、マリナーズはレジェンド捕手ダン・ウィルソン(1299試合)以降、正捕手が数年続いた選手がいないのでローリーに長くいて欲しいと思うマリナーズファンは多いでしょう

フライボール革命とフレーミング技術の二つを併せ持つ、現在のメジャーリーグを象徴する選手の一人を捕手3位に選出

ローリーへの2025年期待は

マリナーズのプレーオフ進出



外野手1位は…

外野手1位 アーロン・ジャッジ

NY・ヤンキース #99 201cm/128kg

通算fWAR 51.4 通算rWAR 52.2

所属 ニューヨーク・ヤンキース(2016-)

【通算タイトル】

シーズンMVP 2回(2022、2024)

本塁打王 3回(2017、2022、2024)

打点王 2回(2022、2024)

新人王(2017)

シルバースラッガー賞 4回(2017、2021、2022、2024)

ハンク・アーロン賞 2回(2022、2024)

ロベルト・クレメンテ賞 1回(2023)

フィールディング・バイブル・アワード 1回(2021)

A.ジャッジ・年度別成績

現役最強の打者アーロン・ジャッジを外野手1位に選出

5月は14本、6月も11本と一気に本塁打量産体制に入り、8月26日に50本塁打に到達。一時は自身の持つ62本塁打のア・リーグ記録を抜きそうな勢いでした

OPSやwRC+、WARなどの数字では62本塁打の2022年を超える成績で二度目のシーズンMVPを獲得。打球速度や飛距離など大谷以上のパワーを誇っています

しかし皮肉なことに大谷とジャッジの最後は明暗が別れることに。ワールドシリーズ第5戦5回表5点差でヤンキースがリードしている状況でジャッジがまさかの落球

このエラーにより5点差を追いつかれてしまい、流れは一気にドジャースへ

移籍一年目でワールドシリーズを制覇した大谷。2009年以来のワールドシリーズ制覇を逃したヤンキース。試合後はジャッジへ厳しいコメントが多く集まりました

しかし2024年シーズンのジャッジの成績は歴代でもトップレベルの成績であり、ステロイド使用者を除けば21世紀最強の長距離砲はアーロン・ジャッジで間違いありません

A.ジャッジへの2025年期待は

ホームラン王とワールドシリーズ制覇



外野手2位は…

外野手2位 フアン・ソト

NY・メッツ #22 188cm/102kg

通算fWAR 36.3 通算rWAR 36.4

所属 WSH(2016-2022)、SD(2022-2023)、NYY(2024)、NYM(2025-)

【通算タイトル】

首位打者 1回(2020)

シルバースラッガー賞 5回(2020-2024)

ベーブ・ルース賞 1回(2019)

ソト・年度別成績

Mr.選球眼ことフアン・ソトを外野手2位に選出

守備や走塁面での貢献度はそこまで高くないが、強打と高い四球率でチームに貢献し続ける将来の殿堂入りが26歳で確実視されている選手

デビュー以来シーズン出塁率4割を切ったことがなく、ある野球サイトの予想ではバリー・ボンズの持つ歴代最多四球「2558」を抜くのではと言われています

オフシーズン一番の話題といえば、ソトが同じニューヨークのメッツに移籍したことでしょう

契約内容はあの大谷選手の10年7億ドル(約1067億1500万円)上回る、15年7億6500万ドル(約1166億2400万円)での契約

まだ26歳と若いソトですが、流石に投打で貢献できる大谷選手以上の価値があるのか?という声があるのも事実です。大型契約のプレッシャーをはねのけて活躍することが期待されています

ソトへの2025年期待は

大谷選手とのシーズンMVP争い



外野手3位は…

外野手3位 ジャクソン・メリル

SD・パドレス #3 190cm/88kg

通算fWAR 5.3 通算rWAR 4.4

所属 サンディエゴ・パドレス(2024-)

【通算タイトル】

シルバースラッガー賞 1回(2024)

彗星のごとく現れたメリルを外野手3位に選出

普通の年なら文句なしで新人王の成績でしたが、パイレーツのポール・スキーンズ投手(11勝、防1.96)が新人王を獲得

しかし将来の可能性はこちらも負けていません。マイナー時代は遊撃手でしたが、パドレスにはボガーツや金河成がいたために外野手としてデビュー

20歳以下で中堅手としてメジャーリーグ開幕戦に先発出場したのは、過去にケン・グリフィーJr(殿堂入り、630本塁打、GG賞10回)、アンドリュー・ジョーンズ(434本塁打、GG賞10回)のみ

どこまでメリルがレジェンドたちに近づくことが出来るのか、数年後にはMLBを代表する5ツールプレイヤーになっているかもしれません。ただ積極的なバッティングはいいのですが、四球率(4.9%)はもう少し上げていきたいところ

メリルへの2025年期待は

3割・30本・30盗塁のトリプルスリー



外野手4位は…

外野手4位 テオスカー・ヘルナンデス

LA・ドジャース #37 188cm/98kg

通算fWAR 16.5 通算rWAR 17.1

所属 HOU(2016-2017)、TOR(2017-2022)、SEA(2023)、LAD(2024-)

【通算タイトル】

シルバースラッガー賞 3回(2020、2021、2024)

T.ヘルナンデス・年度別成績

ホールラン後に大谷にヒマワリの種を祝福で蒔くヘルナンデスを外野手4位に選出

ベッツとフリーマンが怪我で離脱していた時期にドジャースを大谷と共に打撃で引っ張ったヘルナンデス。彼の活躍がなければ地区優勝からワールドシリーズ制覇はなかったでしょう

オールスターのホームランダービーでも優勝するなど、シーズン通して安定した成績でキャリアハイといってもいい程の良い成績を残しました

しかし大谷とも仲の良いヘルナンデスが2025年シーズンはドジャースでプレーしない可能性があります

2024年12月中旬時点でまだドジャースと契約にいたっていません。ドジャース側との金銭面の隔たりは大きいようで、2025年シーズンは違うチームでプレーしているかも

あの明るいキャラクターはドジャースに良い雰囲気をもたらしていると思いますが、そこはシビアに判断する辺りはいかにもメジャーリーグだなって感じです

T.ヘルナンデスへの2025年期待は

ドジャースに残留して30本塁打



外野手5位は…

外野手5位 フリオ・ロドリゲス

SEA・マリナーズ #44 191cm/103kg

通算fWAR 15.4 通算rWAR 15.9

所属 シアトル・マリナーズ(2022-)

【通算タイトル】

新人王(2022)

シルバースラッガー賞 2回(2022、2023)

F.ロドリゲス・年度別成績

マリナーズの主力ロドリゲスを外野手5位に選出

デビューから3年目でポップ・ステップ・ジャンプとキャリアハイの成績を期待した2024年シーズン。まさかの消化不良の結果に

ロドリゲスの成績がもう少し上がっていればマリナーズのプレーオフ進出も可能だったと思います

本来ならパドレスのプロファー(24本塁打)やオリオールズのサンタンダー(44本塁打)、カブスにトレード移籍したカイル・タッカーなどの方がランキングに入りそうですがフリオ・ロドリゲスへの将来性に期待して5位にしました

この動画のミスプレーがロドリゲスの2024年の消化不良感を表しています。マリナーズのワールドシリーズ制覇にはロドリゲスの好成績が必要です

イチローの愛弟子と言われてますが、プレースタイル的には同じセンターのケン・グリフィーJrにどこまで近づいていけるか注目です

F.ロドリゲスへの2025年期待は

40本塁打・40盗塁・GG



ユーティリティー1位は…

UT1位 ムーキー・ベッツ

LA・ドジャース #50 175cm/82kg

通算fWAR 59.7 通算rWAR 69.6

所属 BOS(2014-2019)、LAD(2020-)

【通算タイトル】

シーズンMVP 1回(2018)

首位打者 1回(2018)

シルバースラッガー賞 7回(2016、2018-2020、2022-2024)

ゴールドグラブ賞 6回(2016-2020、2022)

フィールディング・バイブル・アワード 4回(2016-2018、2020)

M.ベッツ・年度別成績

シュート・セカンド・ライトと三つのポジションを守ったムーキー・ベッツをユーティリティー1位に選出

外野手として6度のゴールドグラブ賞に輝いている名手が、チーム事情でセカンドを守ることに。しかし当初ショートを守る予定だったラックスが送球の不安があり、オープン戦で急遽ショートにコンバート

ショートの守備数値は良くなかったが何とか無難にこなし、一方バッティングの方は3・4月の月間MVPを獲得して開幕から絶好調

大谷選手とチームメイト同士でシーズンMVPを争うと思われましたが、6月16日の試合で死球を受けて左手を骨折

復帰後はライトの守備に復帰して、プレーオフでも4本塁打を放ってドジャースのワールドシリーズ制覇に貢献。ベッツにとっては現役最多の3度目のワールドシリーズ制覇(レッドソックスで1回、ドジャースで2回)となりました

2024年シーズンはショートで61試合、セカンドで12試合、ライトで42試合に先発出場したベッツ

そんな彼の2025年の守備位置はショートが有力だそうです。これはチーム事情というよりベッツ本人の意思が強いようで、ベッツほどの選手ならショートの守備面も改善してくるかもしれません

M.ベッツへの2025年期待は

3割・30本塁打・WS連覇



2024年のメジャーリーグ個人タイトル受賞者まとめ

こちらでは「プロ野球・12球団歴代ベストナイン・平成令和版」を記事にしています

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