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◇相関関係と因果関係の違い3選
➀ 交番が多い地域は、犯罪件数が多い
② アイスが売れる日は、水辺の事故がよく起きる
③ お金持ちは長財布が多い、だから長財布を持つと金運が上がる
3つの中に相関関係があるのはどれだと思いますか?
・
・
・
答えは
3つとも相関関係がある
です
しかし3つとも因果関係はありません
これらは代表的な
相関関係と因果関係を混同している例
になります
相関関係と因果関係って何が違うの?
相関関係とは
Aの数字が上がるとBの数字も上がること
因果関係とは
Aを原因としてBが変動すること
相関関係と因果関係の違いをそれぞれ解説していきます
交番が多い地域は、犯罪件数が多い
実際に調べてみるとこれには相関関係があります
Aという交番が多い地域ほど、Bという犯罪件数が増えています
イメージしやすいなら東京の歌舞伎町がそうでしょう
しかし因果関係はあるでしょうか?
相関関係=因果関係なら
- A(交番)が多いから、B(犯罪件数)が多い
↓
- A(交番)を減らせば、B(犯罪件数)は減る
こういう仮説が成り立ちます
もし歌舞伎町の交番が減ればどうなってしまうでしょうか?
恐らく犯罪件数は増加することが予想されます
この場合考えられる因果関係は
そもそも
B・犯罪件数の多い地域だから
A・交番が多い という可能性が考えられます
相関関係だけで交番の数を減らしてしまったら大変なことになるでしょう
AとBに相関関係があったとしても、Aが原因でBが変動する因果関係があるとは限らないということです
アイスが売れる日は、水辺の事故がよく起きる
この場合なら
- A(アイス)が売れる日は、B(水辺の事故)がよく起きる
↓
- A(アイス)が売れなければ、B(水辺の事故)が減る
当然ですが答えはNOです
この場合の因果関係は「気温」になります。気温が高いのは夏場です。夏場は川や海、プールなどに遊びに行く人が多いので、水辺の事故も多くなるということです
相関関係と因果関係を混同して海の家で
アイスを売るな!海の事故が増えるだろう
こんなことを言っている人がいたらヤバい人でしょう
お金持ちは長財布が多い、だから長財布を持つと金運が上がる
この場合なら
- A(お金持ち)は、B(長財布)が多い
↓
- だからB(長財布)を持つとA(金運)が上がる
こういう仮説になります
私の占い師時代の経験からも
A(お金持ち)にはB(長財布)の人が年配の経営者には多かったと思います。なので相関関係はあるかもしれません
しかしお金持ちと長財布の間には因果関係があると思いますか?
お金持ちだからこそアイテムなどの身なりにも気を使えるだけで、長財布を購入したから金運が上がるという考え方には無理があります
当然ですが因果関係はありません。お金持ちになった複数の要因が考えられます
◇考えられる複数の要因
- 仕事ができる
- コツコツ投資をしている
- 容姿がカッコイイ
- 喋りが上手い
- 実家がお金持ち
- 玉の輿に乗った
- 宝くじなどのラッキーパンチ
- ブラックなことで稼いでいる
などなど
一つだけではなく複数の要因が重なっていることもあるでしょう
お金持ちには長財布が多い(相関関係〇)から、長財布を持てば金運が上がる(因果関係×)というのは典型的な相関関係と因果関係を混同している例になります
数字はウソをつかないが人間はウソをつく
◇相関関係と因果関係の違い3選
➀ 交番が多い地域は、犯罪件数が多い
② アイスが売れる日は、水辺の事故がよく起きる
③ お金持ちは長財布が多い、だから長財布を持つと金運が上がる
以上3つの項目で
相関関係と因果関係の違い
を解説してみました
実は3つの中で一つだけ気をつけてほしい項目があります
➀ 犯罪件数を減らすために交番を減らそう
② 水辺の事故を減らすためにアイスを売るな
③ 金運を上げるために長財布にしよう
相関関係と因果関係の違いがわからなくても、➀と②の発言をしている人を見ればほとんどの方が「違和感」を感じると思います
しかし③はどうでしょうか?
多くの人が当たり前のように3を受け入れていませんか?
本来は1と2と同じで因果関係がないのに、その考え方に「違和感」を感じていない人も多いと思います
そう一番気をつけなければいけないのは
因果関係が一切ないのに、そこに何の違和感も感じていないこと
これが最も気をつけてほしい相関関係と因果関係を混同しているパターンになります
相関関係があるからといって、それが因果関係とは限らない。それなのに当たり前のようにしれ~っと入り込んでいるやり方や考え方には注意が必要です
本当の原因じゃないもの(A)をどれだけ操作しても、結果(B)には何の影響もありません
相関関係と因果関係を混同してしまうことを
錯誤相関(さくごそうかん)といいます
数字はウソをつきませんが、詐欺師は息を吐くようにウソをついてきます。数字なんて見せ方や伝え方ひとつで、どうとでも印象操作は可能なんです
騙されないようにするには、騙しのカラクリを勉強するのが一番効果的でしょう
③のパターンは、あらゆる角度で社会に入り込んでいます
◇因果関係がハッキリしないもの
- 〇〇をしないと不幸になる
- 〇〇をすれば金運が上がる
- 私の〇〇を購入すれば月に100万円稼げる
- 家に〇〇を置けば幸運が舞い込む
- 〇〇を導入して病気が治った
- 〇〇で運命の人に出会えた
経験や直感だけでなく、相手が言っていることに因果関係があるのか、エビデンスに基づいているのか、ちゃんと調べてから導入することが「守る力」に繋がると思います
正しい知識をコツコツ学んでいけば、因果関係がないものが近づいてきても「違和感」を感じられるようになるでしょう
スピリチュアルや占いは因果関係がないのに効果をうたってるものが多くあります
しかし効果があるなら彼らはなぜ法人や企業向けに営業をしないのでしょうか?
多くの人を幸せに出来るなら、人数が多くて拡散力がある所に営業にいった方が効果的です
それが出来ない理由は売ってる側が一番、自分たちがやってることが無価値であることを知っているからです
コンサルでもなんでも
個人向けにやっています
これは言い換えれば
個人しか騙せません
こういっているのと同じ場合が多いでしょう
情報弱者やイカサマをわかっていない人たちしか騙すことが出来ないので、スピリチュアルや占いは個人相手に商売を仕掛けていくのです
みんなを不幸にするもの
それはスピリチュアル
相関関係と因果関係の違いやはじめての統計学の学びにおすすめの本がこちらになります
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レジの行列が早く進むのは、どっち!?
サトウマイ
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