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多くの占い師が使用している
- 四柱推命・空亡
- 算命学・天中殺
- 六星占術・大殺界
- 五星三心占い・裏運気
基本的には同じような意味合いです
【天中殺の種類】
・戌亥天中殺（いぬい）
・申酉天中殺（さるとり）
・午未天中殺（うまひつじ）
・辰巳天中殺（たつみ）
・寅卯天中殺（とらう）
・子丑天中殺（ねうし）
生年月日から６種類に分類されます
六星占術や五星三心占いは、さらに生まれ年の偶数・奇数にわけて１２種類に分類されます
分類された種類ごとに、２～３年大きく決断しない方がいいとされている占い独自の考え方です
占い師に来年は天中殺・空亡だから
・結婚
・転職
・起業
・引っ越し
・家の建設
これらを避けるように助言されたことはありませんか？
占いの書籍にも、この時期の大きな決断は不運を招くような内容が書かれていると思います
実はこの占いの考え方には
なんの根拠もありません
それなのに、なぜ？
「当たった」と感じてしまうのか
そこには
- 数字の確率
- 心理現象
が大きく関わっています
このカラクリを知ることが出来れば
天中殺を一切恐れずに行動できる
そんな自分になれるはずです
「天中殺はない」広めた本人が発言
世の中的にこのワードを広めた人が
「和泉宗章」という占い師です
出版した天中殺関係の書籍が合計300万部以上を売り上げ
日本に一大天中殺ブームを起こしました
そんな彼が1980年に占いの鑑定をハズして
占い師を廃業
その後は、占い否定派になり
天中殺はない
だまして申し訳ない
そう本人が発言しています
広めた本人が「ない」と断言しているのに、いまだに占い業界で影響があるのが「天中殺」の考え方の厄介なところです
今年、天中殺の人へ
流派によってあれですが、約２～３年間
大きく物事を動かさないというルール
- 転職
- 引っ越し
- 結婚
- 起業
2025年は
| 天中殺 | ゲッターズ飯田/五星三心占い | 細木数子/六星占術 |
| 辰巳天中殺 | 銀の時計 | 天王星人－ |
| 午未天中殺 | 金の鳳凰 | 火星人＋ |
今年、来年と自分が「天中殺」で困っている人もいると思いますが
家の増築をしようと思っていたのに
人間が
大きく動いてはいけない年
なんて実はありません
根拠を一切気にしない占い師たちが勝手に広めているのが天中殺なんです
元占い師が「天中殺」に根拠がない理由を解説します
天中殺・空亡のカラクリ
天中殺に「嫌なことがあって」
それが「当たったと思う」
そこには「確率のトリック」があります
一年は365日
まぁ3年で考えるなら
３６５日×３年＝１０９５日
これだけの期間あれば
なにか嫌なことがあるのが当たり前です
指定している期間が長すぎるんです
この３年間に嫌なこと、苦しいこと普通にありませんでしたか？
あなたが天中殺の期間ならば、占い師は
天中殺の期間だから
こう言って
上手くいかない原因は運気が悪いからという方向に話をもっていくことができます
ほかにも
決断の時期を重視する占いには
１２年をいちサイクルとする考え方があります
12年のうち、3年が天中殺なら
| 12年のうち３年が天中殺 | 当たったと思う確率 |
| 12分の３ | ２５％ |
12タイプ、12周期の占いの考え方なら
12年のうち約５年間は動かない方がいい年の考え方
（五星三心占い・六星占術・０学、など）
| 12年のうち５年は動かない方がいい年 | 当たったと思う確率 |
| 12分の５ | 41.6％ |
一つ目なら、２５％
二つ目なら、４１.６％
12年の内、これだけの期間と確率で
天中殺の期間に動いたせいだ
そう思わせる作り
になっています
これくらいの高確率で
嫌なことがあったら
当たったと感じるように出来ている
これが
天中殺のカラクリ
の一つです
もう一つのカラクリは
- 物事を大きく動かさない
- そうすると「不運がある」
この
アバウトなワード
が原因なんです
「大きく動かない」、「不運がある」
両方ともどうとでも解釈できてしまいます
期間中に嫌なことがあった場合、占い師から天中殺の考えを聞いていたとします
そうするとあなたは脳内で自ら
天中殺で引っ越したせいかも？
天中殺と引っ越しには、なんの「因果関係」もないのに
これがもう一つの「天中殺のカラクリ」です
人間の脳には不運があったときに、因果関係がない天中殺と引っ越しに因果関係があると思ってしまう癖があります（錯誤相関）
科学者と違い
占い師は天中殺と不幸な出来事に因果関係があるか証明する必要がない職業です
厳密にいうと、証明したくてもできないんです
そんな無責任なルールを気にしてはいけません
この二つのカラクリが原因で天中殺の考え方が、いまだに根付いていると思われます
当たるのではなく
心理現象やテクニックを使って
当たったと感じさせる
これが占いが「当たった」と思う要因です
イチロー選手が2004年メジャーリーグの年間最多安打２６２本を達成した
後半81試合の打率が.425
確率は42.5％
このシーズンは、いつもヒットを打っていたな～
天中殺だったから、嫌なことが多かったよ
イチローがヒットを打つ確率と
占いの悪いことが当たったと思う確率が同じということです
これが「天中殺の正体」です
ちなみに３年の考え方なら
この2004年イチロー選手は天中殺
これが答えです
天中殺は何も恐れる必要がありません
恐れずに行動していこう！
人間は「感情→行動」ではなく
「行動→感情」の順番が正しく
「やる気を出してから行動する事は不可能」みたいです
行動することで、初めて気持ちも乗ってくるんですね
「楽しいから笑う」のではなく
「笑うから楽しくなる」は正しい！
苦しいことがあっても
それすら次の仕事・新しい対人関係・考え方の変化が出来るキッカケになったと
思って前向きに行動していく人がチャンスをつかんでいく
天中殺がないのなら、動かなきゃ損
行動アーキテクチャで「やらなきゃいけない環境」を作り出そう
「行動アーキテクチャ」とは
- 行動を促す環境をデザインする
- やらなければいけない状況を自ら作り出す
そういう考え方です
人間は弱い生き物なので
環境を作り出さないと、ほとんどの人間はサボってしまいます
前記した通り
人間は行動することでやる気が出てくる生き物
- ダイエットをしたい → 家に余計な食べ物をおかない
- 部屋を掃除したい → 部屋に友人を呼ぶ
- 資格を取りたい → 試験の申し込みをする、など
行動力とは「少し試す→ちょっと失敗する→ちゃんと内省する」
この一連の流れを繰り返すことが行動力
なので失敗も行動力の中に含まれています
行動に移さなければ、どんな人でも目標を達成することは不可能です
悩み相談で、多くの人間を見てきましたが
上手くいっている人間は
ほぼ行動アーキテクチャができる
そして
天中殺でも関係なく動いて、成功しています
自分の軸でどう動くべきか考えて行動を起こしてみて下さい
自分にとって良いと思う事を少しずつ試して少しずつ進んでいく
そうすれば明るい未来を切り開いていけるはずです
まとめ
自分の人生の貴重な３年間、1095日を
天中殺だからという理由で
- 転職もしない
- 引っ越しもしない
- 結婚もしない
- 起業もしない
こんな考え方は、本当にもったいないです
科学的な根拠も相関性もない「天中殺」の考え方で
多くの占い師が相談者の「行動力」にブレーキをかけてしまいます
元占い師の私が
とにかく明るい安村さん風に言うなら
安心して下さい
天中殺なんてありませんよ
あなたがやろうと思ったその瞬間がベストの決断日
マイナスな思い込みこそ「天中殺や大殺界の正体」だったりします
占いの世界は「相関関係と因果関係を混同している」ことが多いです
物事がうまくいかない直接の原因ではないものをいくら変化させても現状が好転することはありません
だって因果関係がないのですから
こちらの記事では「相関関係と因果関係の違い」について書きました
相関関係と因果関係の違いを知りたい方は読んでみて下さい
こちらの記事では思い込みの力・プラセボ効果、ノセボ効果について解説しています。よければ併せて読んでみて下さい
こちらの記事では「天中殺で本当にしなきゃいけないこと」を記事にしています。ぜひ併せて読んでみてください
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